古来より珍重された、とちの実を原材料としております。
山紫水明の山でとれたとちの実を、契約栽培のもち米とともに蒸して杵でつき、厳選された小豆で作った餡を包み込んだ壽城の代表銘菓です。
従業員の手間と愛情が詰まった灰汁抜き
とちの実の処理は、まさに職人技の結晶です。
但馬で採れたとちの実を水に漬け込んでいきます。
1度水を入れ替えます。
水漬け工程により皮が除去しやすくなります。
外側の硬い鬼皮を剥く作業は、手作業でしかできない繊細な工程です。この工程で一粒一粒を丁寧に行います。
まず、天日干ししたとちの実を1週間かけて水に浸し、じっくりと灰汁を抜いていきます。とちの実が持つ本来の風味を引き出すため、丁寧に処理を進めます。
とちの実を2時間かけて煮込み、木灰を加えて2日間寝かせます。この過程を経ることで、とちの実は見事な黄金色に変わります。
灰を綺麗に洗い落とし、さらに鬼皮や灰を手作業で取り除きます。
こうして、作業開始から半月以上もの時間をかけた下ごしらえがく完了します。従業員たちの愛情と努力が詰まったこの工程は、とちの実が最高の状態で次の工程に進むための大切なステップです。この後、いよいよとち餅の製造へと進みます。
餅粉と、丁寧に下ごしらえを終えた栃の実を一緒に蒸し上げます。蒸気が立ち昇る中で、素材の風味がじっくりと引き出されます。
蒸した栃の実と餅粉を、臼で丁寧に練り合わせていきます。別に蒸し上げた島根県産のもち米を杵で搗き、真っ白な餅を臼に加えてさらに混ぜ合わせることで、栃の実と餅粉が見事に融合します。
臼の中で蜜を数回に分けて加え、餅をさらに柔らかく仕上げていきます。蜜が均等に行き渡るように、従業員たちは手間を惜しまず、何度も餅の状態を確認しながら作業を進めます
丁寧に炊き上げた北海道産の小豆餡を、先ほど仕上げた餅で一つ一つ包んでいきます。この工程では、餅の柔らかさと餡の甘さが絶妙に調和するよう、従業員たちが心を込めて包み込みます。
完成したとち餅は、一つ一つ丁寧に箱詰めされます。包装紙で美しく包まれたとち餅は、素材と職人技の結晶です。こうして、長い時間と手間をかけて作り上げられた名物とち餅が完成します。